20代男のワキガ対策日記

ワキガ臭の原因はなに?汗腺、皮脂腺、毛穴の役割

time 2017/08/15

ワキガ臭の原因はなに?汗腺、皮脂腺、毛穴の役割

体のことを知ってワキガを知る

 

ワキガを知って自分の体と向き合うことは大切なことではありますが、一見しただけでわかるほどワキガの原因って複雑で、あまり知られてもいません。

 

なので、ここでは基本的な事項としてまずは体の仕組みからお話したいと思います。

 

パッと見てもわからないことですが、人の皮膚表面には3種類の穴が開いています。

 

  • 独立した汗腺
  • 独立した皮脂腺
  • 毛穴

3つが互いに関わりあって体を守る役割を持っているので、ワキガ、体臭に焦点を当てながらこれらについて説明していきたいと思います。

 

※ワキガのにおいの直接の原因となる「アポクリン腺」については最後にまとめてあります。

 

※それまでは、肌にある穴それぞれの説明と、ワキガとそれ以外の体臭の違いについてまとめてあるので、「とにかくワキガの原因だけ知りたい」という方は下のほうに画面をスクロールしていってください。

 

※長い文章なので、読み飛ばしてしまってもほかの記事でもこまめに同じ内容に触れるようにしていきます

 

※本文でワキガについて知っておいてほしいことをまとめると次の3つ。

  • ワキガのにおいは汗臭や加齢臭とはまったく違う原因を持っていること。
  • ワキガは遺伝で決まる体質であって病気ではない。ましてや人に移ることなんてない。
  • 肌は意外ともろいものなので、強い薬品を使ったりやみくもに消毒すればいいというものではない。

 

独立した汗腺

汗腺の役割は汗を分泌して体温が上がりすぎないよう調整すること、肌表面を濡らすことで気化熱で体温を排出してしまうことです。

 

なぜ頭に「独立した」とついているかというと、汗腺は毛穴の中にも存在しているから。

二種類の汗腺にはそれぞれ名前が付けられていて、独立した汗腺のことは「エクリン腺」、毛穴の中にある汗腺は「アポクリン腺」とばれています。

 

そしてワキガの原因となっているのは、独立した汗腺から出る「汗」ではなくて毛穴の中にある汗腺から出る「汗とたんぱく質の混ざったもの」なんです。

 

「汗」については誤解されていることが多いので、まずはその誤解を解くことから始めましょう。

 

汗について押さえておきたいことは3つ。

  1. 汗自体は基本的に臭いのしない無色透明の液体である
  2. 発汗を意識してコントロールすることはできない
  3. よく汗をかくところは人によって違う

 

汗は基本的に無臭の液体

汗は血液や細胞の外にある間質液から作られていて、99%の水と1パーセントの不純物でできています。

 

本来体を冷やすために分泌されるものなので不純物は不要ですが、汗の素となる血液などには様々な成分が含まれています。

そのため、汗として対外に出すときにすべての不純物を除くことができずに1%の不純物(体に必要なものも不要なものも)が出てきてしまいます。

 

「汗をかいたら水分を補給、電解質も摂る」ということをよく聞くと思いますが、電解質は体に必要だけど水分と一緒に逃げてしまっている存在ということになります。

 

そして、電解質と同じように漏れ出してしまっているものには肝臓で分解される前に血液中にあったアンモニア、エネルギーとして利用される前の乳酸などの老廃物も含まれます。

本来は尿素や二酸化炭素に分解される物質が分解される前に漏れだしてしまったという状態で、いわゆる「汗臭さ」というものはこれらの老廃物が原因です。

特にあの酸っぱいような臭いは乳酸によるもので、運動した後の汗には多く含まれてしまいます。

 

一般的には皮膚から出る液体すべてを「汗」を呼んでいるので紛らわしいですが、体を冷やす「汗」とワキガ臭の素となる「皮脂の混ざった汗」は区別するようにしましょう。

 

発汗のon/offは意識してコントロールすることはできない

汗を出すかどうかというのは自律神経(=オートパイロット)に任されていて基本的にコントロールすることはできません。

つまり、体が必要だと感じたらそのときに勝手に出てきてしまうものなんです。

→自律神経って結局何なの?

 

汗が必要とされているタイミングというのも決まっていて、その状況下では体を守るために勝手に汗が出てきてしまいます。

  1. 気温が扱ったり運動後で体温が上がるとき
  2. 辛いもの、刺激物を食べたとき
  3. 精神的なストレスを受けたとき

そのため、状況さえ整ってしまえばどうやっても「まったく汗をかかないこと」はできません。

 

暑かったり辛いものを食べたときには、必ず体のどこかから汗をかいてしまいます。

 

 

よく汗をかくところは人それぞれ違う

汗を意識してコントロールできないというのは、出す/出さないということだけではありません。汗をどこにかくかということにも言えます。

 

というのも、全身にある汗腺のうちの一部は休んでいるので実際に汗をかいている部位には個人差が出てきてしまいます。

 

人によっては「顔に汗をかきたくない」というような悩みを持っている方も多いと思います。

そういった場合は、汗腺を閉じてしまうことで汗を出ないようにすることはできます。

 

例えば塩化アルミニウムが含まれている制汗剤は、汗に含まれる水と塩化アルミニウムを反応させることで汗腺を詰まらせることで汗を止めています。

 

 

そういうと「汗腺が詰まってしまっても大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、働いている汗腺が詰まった場合には休んでいた汗腺が働き始めます。

つまり、別の部位から汗が出るから問題なく、強力な制汗効果を得ることができます。

 

ただ、効果が強い分デメリットもあって、ただ塩化アルミニウムは肌の弱い人にとっては刺激が強いためかぶれなどの原因になってしまうこともあります。

 

常用はせず、絶対に汗をかきたくないときに限定して使うようにしましょう。

皮膚の厚い足の裏などに塗って臭い対策することがお勧めの使い方です。

 

独立した皮脂腺

肌表面に出てくる皮脂は基本的に毛穴にある皮脂腺から分泌されたものですが、唇や粘膜部などの一部器官には独立して皮脂腺が存在していることがあります。

 

毛穴にある皮脂腺と同じく、皮脂によって水分を覆うことで肌の乾燥を抑える役割を持っています。

 

毛穴

毛穴には毛母細胞という毛の基となる細胞があって、その細胞が分裂することで毛が伸びていきます。

毛穴の中にはまた別の穴が開いていて、それぞれが別の役割を持っています。

別の穴というのが、皮脂を分泌する皮脂腺とワキガの原因となる「汗と皮脂」を出すアポクリン腺です。

 

皮脂腺の最大の役割は、皮脂で肌に蓋をすることで保湿をすることにあります。

 

皮脂腺は全身にある汗腺とは違って全身に均等にあるわけではなく体の決まった場所に集中して存在していて、皮脂腺が多く集まった場所の代表的な例が顔にある「Tゾーン」。

額、鼻、顎のT字になる部分には皮脂腺が多く存在していて、テカリが出たりニキビができやすい場所だったりします。

 

さて、この皮脂腺から分泌るされる皮脂は年齢とともに変化していて、思春期をピークとして徐々に減少していきます。

また、加齢とともに皮脂が酸化することでノネナールというにおい物質が発生します。

この臭いは加齢臭と呼ばれているもので、ワキガとは根本的に違ったものなので注意するようにしましょう。

 

皮脂を取りすぎるのも乾燥につながり良いことではありませんが、臭いがしてしまう場合は界面活性剤を含まない石鹸で酸化した皮脂を洗い流すことで加齢臭を解消することができます。

 

 

最後に、ワキガのにおいの素となるアポクリン腺について。

 

ワキガのにおいは、アポクリン腺から汗(無臭)と一緒に排出されたたんぱく質(無臭)を、表皮に存在する常在菌が腐敗発行させることで初めて発生します。

→肌にはからなず菌がいる?体を守る肌の仕組み

 

発酵した臭いだからこそ汗のアンモニア臭や皮脂臭とは違った、あの独特のにおいが発生しているのです。

 

 

そもそもアポクリン腺は元々哺乳類が持っていた「芳香腺」という器官が退化したもので、脇の下や耳の穴など、限定された部分の毛穴にのみ存在しています。

 

いわゆる獣臭さ、フェロモンを分泌していたところなのですが、人間の場合は進化するにつれてだんだんとその機能を失い、今ではほとんど汗を出す体温調整のための機関として機能しています。

ただ、昔の機能が残っているため純粋に汗を出してくれるわけではなく、汗と一緒にワキガ臭の原因となるたんぱく質を排出してしまうのです。

 

また、ワキガのにおいを増幅させてしまうのはアポクリン腺の存在する場所にも関係があります。

ワキガ、脇臭というように、おそらく最も強いにおいがする部位は脇でしょう。

 

脇のくぼみはフェロモンをとどめておくためにくぼんでおり、そこに同じようにワキガ臭溜まってしまう。そして、揮発した汗と一緒にワキガ臭が回りに拡がっていくというとても悪い循環が起こってしまうのです。

 

このアポクリン腺がどの程度の数存在するかというのは生まれたときに決まっており、遺伝によって引き継がれていきます。

つまり、ワキガは病気ではなく、先天的な遺伝であるといえます。

 

まとめ

体にある汗腺、皮脂腺、毛穴の3つについてまとめてきましたがお分かりいただけたでしょうか。

簡単にまとめると下記のようになります。

 

  • 汗腺(エクリン腺)は全身にあって、汗を出すことで体温調節をしている。
    • 汗腺から出る汗のにおいの原因は、汗に含まれる不純物のにおい
  • 皮脂腺は主に毛穴の中にある。
    • 皮脂は肌の保湿のために分泌されている
    • 加齢に伴って酸化していった皮脂からはノネナールというにおい物質が発生する(=加齢臭)
  • 脇の下や耳の中などの毛穴の中には芳香腺が退化したアポクリン腺が存在している。
    • アポクリン腺からは汗とともにたんぱく質が排出される。
    • たんぱく質が肌の常在菌によって腐敗することでワキガのにおいが発生する

 

原因を知っているかどうかで、対策するための判断基準となるので知っておいて損をすることは無いでしょう。

 

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