20代男のワキガ対策日記

洗いすぎると体が臭くなる?常在菌を除去するのはタブー

time 2017/08/17

洗いすぎると体が臭くなる?常在菌を除去するのはタブー

常在菌は悪者ではない?

 

ワキガのにおい物質は、毛穴にあるアポクリン腺から分泌される「たんぱく質交じりの汗」を肌に住んでいる「常在菌」が分解することで発生します。

 

この説明を聴いたとき、大抵の人は「じゃあ殺菌して清潔にしたらいいのか」と思うのではないでしょうか。

 

もちろんその考え方は間違いではありません。

菌が増えすぎてしまったところ、例えば靴の中や洗濯ものなどはしっかりと除菌して清潔に保つことが大切です。

 

ですが、人間の体に限っては少し違っていて、実は常在菌をきれいに殺菌してしまうことも問題なんです。

生き物はずっと細菌とともに生きてきました。

だからこそ、人の肌は細菌がいることに順応していてお互いを利用しあう共生関係にあるんです。

 

そんな肌に住んでいる菌をすべて取り去ってしまうと、肌のさまざまなバランスが保てなくなって悪影響も多く出てきてしまいます。

 

だから、体を除菌しすぎないでください。

 

常在菌の代表「表皮ブドウ球菌」

常在菌のなかでも最も種類が多いのが「表皮ブドウ球菌」です。

 

ブドウ菌と聞くと食中毒などのイメージがあって良く無いかもしれませんが、食中毒の原因となるのは「黄色ブドウ球菌」という別の菌になります。

表皮ブドウ球菌は一部で「美肌菌」と呼ばれていて、一時期テレビなどでも紹介されていたようです。

 

さて、表皮ブドウ球菌が美肌菌と呼ばれる所以は皮脂や汗などをグリセリンと脂肪酸に分解して混ぜることで、皮脂膜を作ってくれるところにあります。

 

皮脂膜は、肌の表面を覆って体の水分が外に逃げ出さないように壁の役割を果たしているほか、弱酸性を保っている物質なので他の菌が肌に住み着かないように肌を保護してくれる免疫のような役割も持っています。(菌はアルカリ性を好むものが多いので。)

 

保湿は肌にとって大切なことは言わずもがなですが、他の菌が入ってこないようにしているということは、臭いについて大切な役割です。

 

表皮ブドウ球菌が分解するのは皮脂と汗でした。

結果的にできる皮脂膜は少しスッとした不快に感じない臭いなのですが、他の菌が皮脂などを分解したときには悪臭のする物質ができてしまいます。

ワキガのにおいとなる物質の場合は表皮ブドウ球菌ではなく、コリネバクテリウムや黄色ブドウ球菌などの菌が皮脂やたんぱく質交じりの汗を分解することで発生します。

そのため、同じ常在菌であってもどの菌が分解するかによって体臭になるかそうでないかが違ってきてしまうのです。

 

体を除菌しすぎると臭くなる?

では、体を殺菌するとどうなるのでしょう?

 

最近は殺菌効果の高いデオドラントが多く発売されています。

ボディーソープにも殺菌効果のあるものが多く登場していますが、こういったものを使ってしまうと、当然常在菌もたくさん死滅してしまいます。

すると、免疫システムを失った肌には外界に無数に存在している悪い菌の格好の標的となってしまいます。

そういう無防備な状態で長く居続けるとアトピーなどの皮膚病の原因になるほか、悪臭を発生させる菌が多く肌に住み着いてしまうことで体のにおいが強くなってしまう原因となってしまうのです。

 

もちろん、お風呂に入って分解されていない汚れを取ってしまうことは大切なことです。

ですが、何であれやりすぎは良く無いということは知っておきましょう。

殺菌せずにワキガ対策ってどうするの?

ここまでで、体を殺菌し続けるのは良く無いという話をしてきました。

 

ですが、臭いの原因となる菌を殺菌してしまうというのはもはやワキガ対策として常套手段になっています。

このように考えられている理由はわかりませんが、この方法が最も安価で手っ取り早いからということはあるのでしょう。

 

ですが、ワキガは一生付き合っていく体質です。

ずっと強い殺菌効果のあるデオドラントを使い続けることが体に良いとは思えません。

 

では、どのように臭い対策をすればいいのでしょう。

 

考え方としては二つあります。

一つは手術してワキガ体質から卒業してしまうこと。

もう一つが、直接肌を殺菌するのではなく臭いのする衣服を殺菌することです。

 

ワキガ手術

ワキガ手術では脇の皮膚を切り開いて直接アポクリン腺を取り除く方法(剪除法)が主流です。

美容外科であれば比較的傷跡も残らずきれいに施術してもらえますが、やはり抵抗がある人が多いのも事実です。

 

そのため、切らずにワキガを対策する方法もいくつか考えられています。

一つはボトックス注射。

これは手術ではなく、ボツリヌス毒素というたんぱく質を注射して汗をかく能力を鈍らせてしまうというワキガ対策法です。

人によって効果のある期間には差がありますが、平均して半年程度は持つとされています。

 

もう一つはミラドライという方法。

これは、電子レンジのように脇に電磁波を当ててアポクリン腺を破壊してしまうというもので、最近になって実装され始めた治療法です。

 

施術の直後は内出血が起きてしまいますが、切らずに治療できるということと入院や通院が必要ないということで注目され始めています。

剪徐法のように直接目で見て破壊できるわけではないので壊し残しがあったり、破壊が不十分だったりということもあり得りますが、切らないためには効果的な方法です。

 

 

衣類を殺菌する

意外に思われるかもしれませんが、最も菌が繁殖しやすく周りに臭いを振りまいてしまっている場所は着ている衣服だったりします。

そこで、服を殺菌抗菌することでにおいを充満するのを防ぐという方法があります。

 

直接肌にクリームやスプレーを使うのとは違って汗をかいても落ちることはありませんし、実は効果が長持ちする効率のいいやり方です。

 

まとめ

考え方は人それぞれあるかと思いますが、個人的に肌を殺菌し続ける方法はお勧めできません。

福山雅治さんや黒木瞳さんがお湯洗顔を推奨していたように、肌には手をくわえないことが一番いいことなんだろうと考えています。

 

実践するかどうかは別として、そういうやり方の方が無臭を保てる人もいるということは知っておいてください。

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